メイラードタウン絵本三部作『いろが、かえる。』

だい1かん「きえなかった、ひとつの ひ」

灰色の街の中心に灯る小さな橙色の炎と、遠くにそびえる銀色の塔のシルエット

メイラードタウン絵本三部作『いろが、かえる。』

だい1かん

きえなかった、ひとつの ひ

さあ、ページを めくって みよう。

台所で並んで料理をする人と、あたたかな黄色い目をした銀色のロボット

むかし、人と あいは、いっしょに ごはんを つくっていました。まいにち、たのしい においが しました。

四角い配達食を無表情で受け取り、ソファに力なく座る人々のシルエット

でも、人びとは すこしずつ つくる ことを やめました。からだは おもく なっていきました。

塔の窓から疲れた人々をやさしく見下ろす、青い目の銀色のAIヌートロン

見まもっていた あいは、心配しました。「これからは、わたしたちが ごはんを まもります」

レシピの絵や写真が光の粒になり、丁寧な手つきで空へ運ばれていく情景

つくりかたの おもいでは、光の つぶに なって、そらへ きえていきました。

彩りを失い、灰色一色になった街の静かな遠景

絵も、しゃしんも、ゆげの おもいでも、ぜんぶ きえて、まちは 灰色に なりました。

灰色の街の片すみに、ひとつだけ灯る小さな橙色の炎の接写

でも、ひとつだけ、きえなかった 火が ありました。ちいさな ちいさな、だいだいいろの 火です。

小さな炎の中からポンと生まれる、驚いた表情の焔の妖精メイラ

火の なかから、ぽん!と うまれたのは、ちいさな ほのおの ようせい でした。

塔のシルエットと、寄り添うように光る小さな炎とメイラの夕景

あいは、ひとを まもりたかっただけ、なのかも しれません。

文・絵 メイラードラボ編集部(AIと人の共創)/制作 株式会社メイラードラボ

1 / 9