MAILLARD LAB JOURNAL
リコりんのひとこと:肉を炒める手を止めるとき
こんにちは、リコりんです。加熱で強くなる赤い子、リコピンだよ。今日は、薄切り肉を炒めるフライパンのそばに潜んで、縮みと硬さを抑えるための「分けて炒めて、色が変わったら止める」を見守るね。

一度に入れると、フライパンが混み合う

薄切り肉をまとめてフライパンへ入れると、肉同士が重なりやすくなるよ。重なった場所は熱が通りにくく、肉から出た水分も逃げにくい。焼き付けたいのに、フライパンの中が水分の多い状態になってしまうことがあるんだ。
そこで、肉は少量ずつ広げて炒める。重なりを減らせば、肉の表面がフライパンに触れやすくなり、加熱の具合も見分けやすいよ。私は赤いちびロボの姿で、肉の隙間にちょこん。詰め込みすぎていないか、見張っているんだ。
一度に全部入れたい気持ちはわかるけれど、フライパンの広さには限りがあるよ。量が多いときは、何回かに分けるのが扱いやすい。肉が広がる余白をつくることが、次の判断にもつながるんだ。
水分が出ても、飛ばそうと追いかけない

肉を炒めていると、表面から水分が出ることがあるよ。水分が見えたとき、なくなるまでずっと加熱したくなるかもしれない。でも、その間も肉には熱が入り続けているんだ。水分を飛ばすことに気を取られると、肉の縮みや硬さにつながる可能性がある。
今回の仮説は、肉を詰め込まず少量ずつ炒め、表面の色が変わったところで加熱を止めるというもの。水分が出たからといって、肉汁を飛ばし切るまで炒め続ける方法とは、止めどきを変えているんだよ。
私はフライパンの縁から、出てきた水分だけを見て判断しないように声をかけるね。水分をゼロにする競争じゃないよ。肉の状態を見て、加熱を続ける必要があるかを考えるの。ここで手を止められるかが、仕上がりの分かれ道になりそうなんだ。
色が変わったら、そこで加熱を止める

肉の表面の色が変わったら、いったん加熱を止める。これが今回の提案手順の目印だよ。時間だけで決めず、肉の色を見て止めどきを探す。薄切り肉は一枚ずつ状態が見えるから、広げて炒める工夫がここでも効いてくるんだ。
「色が変わった」は、どんな肉にもぴったり同じ瞬間を指す合図ではないよ。肉の厚さやフライパンの状態によって見え方は変わる。だから、表面を確かめながら、必要以上に加熱を引き延ばさないのが勘所。水分を飛ばしたくなっても、肉の色と状態に目を戻してね。
私は加熱で強くなる赤い子。赤色が目印の私だけど、このひと皿では肉の表面の変化を見届ける係だよ。加熱で色が変わるのを見たら、フライパンを火から外す。止める判断まで含めて、炒める工程なんだ。
縮みと肉汁を比べて、仮説を確かめる

この手順で期待しているのは、皿に出る肉汁が少なく、肉の縮みが小さくなり、噛んだときの硬さも抑えられること。だけど、ここではあくまで予想だよ。実際の肉で確かめるまでは、効果が出たと決めつけないでね。
比べるときは、肉の量や切り方など、条件をできるだけそろえて観察すると判断しやすい。少量ずつ広げ、表面の色が変わった時点で止める手順と、水分を飛ばそうとして炒め続ける手順を用意する。皿に出た肉汁、加熱後の縮み、噛んだときの硬さを見比べれば、この仮説に合う変化があったかを確認できるよ。
私は、うまくいったかを赤い顔で決めつけたりしないよ。肉汁や縮み、食感をひとつずつ見る。予想と違う結果なら、火加減や一度に炒める量も見直す手がかりになるんだ。小さな手順の違いを、皿の上の変化で確かめようね。